歴史

太陽肛門スパパーン

花咲政之輔(歌・ギター)/小林創(ピアノ)/泉邦宏(サックス)を中心に、現The Gospellersの村上哲也・酒井雄二などコーラス隊+管弦鳴り物等約20名にて、「フランクザッパの社民的限界を左から乗り越える」ことを旗印に東京西部にて結成。

その後平井庸一(ギター)等様々な人士を糾合し、ライブ毎/録音毎にコンセプトに応じてメンバー召集する不定形ユニットとして活動しているストレス系歌謡プログレバンド。

1998年CD『馬と人間』を発表。高校生記子の視点から日本社会の腐敗を活写したこの作品は、タワーレコード新宿店日本の名盤100選に選出されるなど幅広い支持を獲得。

2015年CD『アトミックサンシャイン‐河馬と人間』を発表、福島原発事故から透けてみえてきた日本社会の構造的腐敗をアラサ-女子の視点で批判的に活写。

楽しく踊って苦しく討論、面白くてためになるバンドとして全国各地のイベントに呼ばれることも多い。

あなたも太陽肛門スパパーンを体験し、Don't Feel! Think!

ザ・ヒメジョオン

癒し系フォークユニット。太陽肛門スパパーンのライブにコバンザメのように付き従い、太陽肛門スパパーンライブで生じたストレスを癒しもみほぐす。また単独ライブ/録音なども積極的に行っている。

太陽肛門工房とは?

text by Nozaki Yoshifumi-film director

太陽肛門工房は、ストレス系歌謡プログレバンド「太陽肛門スパパーン」、癒し系しみじみフォークグループ「THEヒメジョオン」、資本主義と帝国主義者によって満たされたイメージとロマンの欺瞞を指弾し、黒く塗られたプロレタリアートのイメージの荒野を目指して穴を掘る最強映像制作集団「シネシネ団」等を擁する埼玉見沼代用水沿いにひっそりと佇まっている作務衣のfunky(臭く汚い)なおっさんおばさんたち【+ヤングマン】が出入りする工房である。

現代資本主義社会の矛盾と哀しみを、活写するのみならず、その変革の主体となるべく日々修行と活動の日々を送っている。

工房全体を統括するのは、作詞・作曲・編曲・歌・ギター・指揮とマルチな才能を発揮している花咲政之輔(aka 黒俵権造)。そして、中心メンバーの一人として、テレビドラマのBGMやミュージカルのピアノ生演奏、有名ミュージシャンのサポートメンバーとしても活躍中のMr.swing 村山"fats"同志が工房の多数の曲の作編曲・キーボードを担当。

過去現在未来工房と協働したしているするだろう芸術家として、絶妙のドライブ感覚でバンド・サウンドを支えるベースプレイヤー矢野伸行、渋さ知らズや藤井郷子オーケストラでもその素晴らしい音色を聞かせているマルチリード奏者の泉邦宏、日本若手ジャズギタリスト期待の新星としてパスコワールプロジェクト他で活動中の平井庸一、安田マッスル善貴(ギター・歌・制作)・佐山智英(ドラムス・「烏頭」他)・中原康仁(ドラムス)・ミスターラマーズ(トランペット・フリューゲルホルン)・加藤直喜(トランペット・「笹口騒音オーケストラ」「ハッチハッチェルオーケストラ」他)・ブラジリアンサックスの第一人者浅川宏樹(サックス)・The Gospellrsの村上てつや・酒井雄二、ドリカムのバックなどでごきげんなドラムを叩いているSATOKO、マルチ弦楽器奏者の高田漣さん、東京アンダーグラウンド界の自撮りプリンス内田典文クン(ベース・PA)、下北沢キザリ界から無事生還を果たしたこばゆみ・青島泉、ネットアイドル近藤佑子、そして映画界からは井土紀州の弟子筋の遠藤アキラ等々、二十代後半下北帽子系サブカル男の私(野崎)としては卒倒しそうな面子ではある。

まぁ、安部政権下、苦吟する日本の優秀な芸術家達がしっかりと共にろくろを回しているのデス。

【大宮のフランクザッパ】の異名をとる「太陽肛門スパパーン」は、ライブ、演奏会のコンセプト次第でメンバーを多彩に変化させ、ジャズ、ファンク、ハード・ロック、フォークなどが入り乱れたサウンドを駆使し、縦横無尽に既成のジャンルを飛び越えてみせる。一方、多くのステージやアルバムでスパパーンと共演している「ザ・ヒメジョオン」は、アコースティックにこだわった五臓六腑に染み渡るフォークを奏でる。動と静、太陽と肛門、正反対の魅力を持つ二つのグループが呼応したステージを体感した者は、嫌悪感を露わにしながらもなぜか次のライブにも足を運んでしまう。

太陽肛門スパパーンは「郊外問題」と「女子高生」をテーマにした『馬と人間』(タワーレコード新宿店が選ぶ日本の名盤100選に選出)、「アメリカ帝国主義ブッシュ政権の不当無道なイラク侵略・虐殺を許さない!」というスローガンを掲げた『テロリストブッシュと人間』など、その時々の社会状況に対する強い問題意識の下に音楽活動を展開している。

また、井土紀州監督の映画『レフトアローン』と『ラザロ』の音楽や吉田良子監督『ともしび』の音楽を担当し、映画界との繋がりも深い。特に代表の花咲は多数の映画上映イベントにゲストとして呼ばれ、井土紀州氏はもちろん七里圭氏・松江哲明氏など名立たる映画監督たちとトークショーで共演。いつしか「トークショー番長」の異名を持つようになる。

花咲が木村文洋監督作品「愛のゆくえ(仮)」の音楽を担当し、最近流行の経団連御用達感をサブカル臭でぼやかす女「前田敦子」らと臭いコンビで東京国際映画祭のグリーンカーペットを歩いたのも記憶に新しいところではある。

そして、2013年に新たに太陽肛門工房に加入した新進気鋭の映画監督・楫野裕の映画『世界にひとつだけの花』では、同名楽曲の製作の他、花咲はプロデューサーと主演を務め上げた。食や原発問題に鋭くメスを入れたこの作品は、太陽肛門工房員たちが総出演し、ファンにはたまらない映画となった。

待望の3rdアルバム『アトミックサンシャイン‐河馬と人間』もエクゼクティブプロデューサーに元ロック画報編集長の加藤彰さんが就任したことにより一挙的に制作加速。2015年8月19日(水)にリリースとあいなった。

ライブプロモーションもかねてバンバンライブもやってくれるというからここしばらくは彼らから目が離せない。

2017年にはフジロックフェスティバルに初出演、今後積極的に全国のフェスで「楽しく踊って苦しく討論!Don't Feel, Think!」を旗印に、その衝撃パフォーマンスを披露してくれることだろう!私含め毛糸帽子フェス男子は期待でわくわくしています。

4th『円谷幸吉と人間』、5th『サナダムシと人間』と連作を次々にリリースしていくというから、そこも非常に楽しみである。

また癒し系フォークバンド「ザ・ヒメジョオン」の待望の1stフルアルバム『花言葉は裏切り』制作にも本格的に入っているというから今から私も震えてわくわくしてるっちゃ!!

原子力は新しい太陽である、とかつて帝国主義者達はいい放った。真正面から反原発をテーマに据えた『アトミックサンシャイン‐河馬と人間』を太陽肛門スパパーンがリリースするのも何かの因縁だろうか。(了)